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【施工例】冷間成形角形鋼管と熱間成形角形鋼管の鉄骨重量比較

2020.03.31

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事務所施工例

1. 建物概要

7階建て事務所ビルを対象に、冷間成形角形鋼管(BCR295)を用いた場合,熱間成形角形鋼管(SHC400、SHC490)を用いた場合の2ケースの試設計を行う。設計ルートは両ケースともルート2とする。建物概要を表1、伏図と軸組図を図1に示す。なお、構造解析・設計には一貫構造計算ソフト「ユニオンソフト/SS7」を用いる。

表1 建物概要
項目 設定値など
用途 事務所
規模 階数 地上7階、地下階なし
延床面積 6048㎡
建築面積 864㎡
建物高さ 27.3m
構造概要 構造種別 鉄骨造
骨組み形式 両方向ラーメン構造
構造階高 1~9階 3.9m
主要スパン 梁間9m×桁行7.2m
柱脚 露出柱脚/ベースパック(保有耐力タイプ)
設計ルート X方向、Y方向共にルート2
使用鋼材 (冷間成形角形鋼管の場合)BCR295
(熱間成形角形鋼管の場合)SHC400、SHC490
大梁 SN400B、SN490B
小梁 SS400

2. 設計例 事務所(7階建て・延床面積6,048m²)鉄骨重量

冷間成形角形鋼管(BCR295)を用いた場合と熱間成形角形鋼管(SHC400、SHC490)を用いた場合の試設計を行い、それぞれの鉄骨重量を比較しています。

【冷間成形角形鋼管】 単位:トン
材料 大梁 小梁 合計
SS400 67.74 67.74
SN400B 79.11 79.11
SN490B 143.50 143.50
BCR295 138.44 138.44
合計 138.44 222.61 67.74 428.79
【熱間成形角形鋼管】 単位:トン
材料 大梁 小梁 合計
SS400 67.74 67.74
SN400B 85.17 85.17
SN490B 146.13 146.13
SHC400 57.17 57.17
SHC490 58.03 58.03
合計 115.20 231.30 67.74 414.24
延床⾯積あたりの鉄⾻重量(NET) 単位:(kg/㎡)
大梁 小梁 合計
冷間成形角形鋼管 22.89 36.81 11.20 70.90
熱間成形角形鋼管 19.05 38.24 11.20 68.49

物流倉庫施工例

1. 建物概要

3階建て物流倉庫を対象に、冷間成形角形鋼管(BCR295、BCP325)を用いた場合、熱間成形角形鋼管(SHC400、SHC490)を用いた場合の2ケースの試設計を行う。設計ルートは両ケースともルート2とする。建物概要を表1、伏図と軸組図を図1に示す。なお、構造解析・設計には一貫構造計算ソフト「ユニオンソフト/SS7」を用いる。

表1 建物概要
項目 設定値など
用途 物流倉庫所
規模 階数 地上3階、地下階なし
延床面積 7920㎡
建築面積 2640㎡
建物高さ 19.5m
構造概要 構造種別 鉄骨造
骨組み形式 両方向ラーメン構造
構造階高 1~3階 6.5m
主要スパン 梁間10m×桁行11m
柱脚 根巻き柱脚
設計ルート X方向、Y方向共にルート 2
使用鋼材 (冷間成形角形鋼管の場合)BCR295、BCP325
(熱間成形角形鋼管の場合)SHC400、SHC490
大梁 SS400、SN490B
小梁 SS400

2. 設計例 物流倉庫(3階建て・延床面積7,920m²)鉄骨重量

冷間成形角形鋼管(BCR295、BCP325)を用いた場合と熱間成形角形鋼管(SHC400、SHC490)を用いた場合の2ケースの試設計を行い、それぞれの鉄骨重量を比較しています。

【冷間成形角形鋼管】 単位:トン
材料 大梁 小梁 合計
SS400 45.12 204.73 249.85
SN490B 219.96 219.96
BCR295 123.21 123.21
BCP325 139.74 139.74
合計 262.95 265.08 204.73 732.76
【熱間成形角形鋼管】 単位:トン
材料 大梁 小梁 合計
SS400 45.96 204.64 250.60
SN490B 227.68 227.68
SHC400 76.90 76.90
SHC490 81.79 81.79
合計 158.69 273.64 204.64 636.97
延床⾯積あたりの鉄⾻重量(NET) 単位:(kg/㎡)
大梁 小梁 合計
冷間成形角形鋼管 33.20 33.47 25.85 92.52
熱間成形角形鋼管 20.04 34.55 25.84 80.43

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